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6月

執筆者の写真: 井上大辅井上大辅

更新日:2020年6月29日


6月を迎えました。あっという間です。

稽古の初めにいつもジョギングをするのですが、私がいつも利用している施設の周りは田んぼに囲まれています。

ゴールデンウィーク頃から田植えが始まり、それまで乾いていた田んぼも今は水と緑で充満しています。

田んぼ道をひたすら走りながら土手の方まで向かいます。土手を上がると川沿いを走ることができます。

私のジョギングコースは土手を上がったところがちょうど大きく緩やかなカーブを描いた地点となっていて、パノラマの田園風景が広がります。

川原では多くの音があり、今は特に鳥と風の音がよく聞こえてきます。風の音というのは、ようは私は走っているので風にぶつかるときの音です。

川原の緑は本当に艶やかな緑色をしていて楽しそうです。雑草魂とか言うけれども、雑草は実はとても楽しそうに生きていました。

水の周りは生命が多く、夜の帰り道ではかえるや虫の鳴き声がよく響いています。

走っていると蛇の抜け殻に出くわしました。あれの存在感たるや、、、そこに生命はないのに、それでも強くはなつ生命力のような不気味さ。

稽古している施設はいわゆる公民館で、こないだはホタルの幼虫(多分)を放流(?)したようです。今月の中旬に観測会開くようです。私はホタルは見たことない。

公民館の管理の方はとてもおおらかに対応してくださり、こんなに連日借りる人なんかまずいないのでしょうが、おかげさまで安定した稽古場確保ができております。

難点はスタッフを呼べない、、、遠くて。だからたまに都内でも稽古します。

これまでダンスしてきた環境とはあきらかに違っています。

こうまでしなければ私はソロ公演なんてやれなかったようにも思います。

社会とか公共とか、いっちょまえにそんなこと考えながらこれまでダンスしてきましたが、それはそれであって、私自身の表現となりうる部分は恐らく社会とか公共とかとは少し外れている場所にあって、そもそも多くの人は実は同じような状況なのではないかと思っています。

そんな中、整合性を合わせながらそれぞれが自分の抱えている日常を過ごしているのでしょうから、人間ってたいしたもんだと思います。

そういう社会ですから、表現芸術っていうのはどれだけお金がなくて貧乏人ばっかりであって面白くないって言われたって消えることはないのでしょう。

自然も人も表現の中で生きているなと思えているからなんとか稽古を続けていられています。

さあ、いよいよ今月本番。稽古とは意識化する作業。

最初から最後までコンテンポラリー


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